モニエル瓦について l クリーンペイント
2023.05.08 (Mon) 更新
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本日は、前回のセメント瓦に続き、よく比較されているモニエル瓦についてご紹介します。
モニエル瓦とは、日本の企業がオーストラリアのモニエル社と共同開発したセメント瓦の一種です。
正式名称は「乾式コンクリート瓦」と呼びます。
人気があったため、社名である「モニエル」という名前が定着しました
モニエル瓦の主成分はセメントと川砂です。そのため、塗装しなければ瓦自体には防水性がありません。
通常のセメント瓦と違うのは、「着色スラリー」というセメントの着色剤が厚め(1mm以上)に
塗られていることです。
「スラリー」とは、セメントを製造する際に、原料の石灰や粘土に水💧を加えて粉砕した泥状のものを指します。
着色スラリーをアクリル樹脂系の透明な塗料で覆ってモニエル瓦を完成させます👍🏻
モニエル瓦の製造過程では、人体に有害な「アスベスト」は使用していません。
また、陶器瓦のように高温で加熱🔥することもありません。
そのため、製造過程での二酸化炭素の発生を最小限に抑えられているのも特徴です。
モニエル瓦は2010年にメーカーが解散したため、生産が終了しています。
現在では新築に使われることはなくなりました。
次に、モニエル瓦の気になるメリット/デメリットについていくつか挙げてみたいと思います。
モニエル瓦のメリット
1. 災害に強い
モニエル瓦は、着色スラリーを塗装することで、強風や豪雨☔に耐える強度を与えています。
そのため、ほかの瓦に比べて防水性や耐火性🔥に優れています。
着色スラリーとは
モニエル瓦には、着色スラリーという着色剤を塗っているため、
瓦の表面には「スラリー層」と呼ばれる層が出来ています。
モニエル瓦を再度塗装する場合は、このスラリー層を綺麗に取り除いた後に塗装を行う必要があります。
もしこのスラリー層が残った状態で上から塗装してしまうと劣化したりスラリー層と一緒に
塗装が剥がれてしまう💥原因となってしまうからです。
そのため、モニエル瓦を塗装する際には、最新の注意が必要です。
高圧洗浄機に残ったスラリー層
2. 遮熱性や防音性に優れている
モニエル瓦は素材自体が頑丈なため、夏の暑い日差し⛱を屋根でとどめてくれる遮熱🔥効果があります。
また、防音性🎧に優れているため、雨音💧や雑音🎧も気になりません。
3. デザイン性が高い
モニエル瓦は和型や洋型などデザインにも多様性がある屋根材です。
また、着色スラリーを利用しているため、色彩も豊富🎨です。
モニエル瓦のデメリット
1.メンテナンスが大変
先ほど触れたように、モニエル瓦の表面には「スラリー層」と呼ばれる層ができています。
スラリー層が劣化すると、瓦の表面が粉っぽくなります。
再塗装の際には、スラリー層をできるだけ取り除くことが重要です。
スラリー層が残ったままの状態で塗装した場合、古いスラリー層が剥がれたときに、
塗装が一緒に剥がれてしまう危険があります。👆👆
また、モニエル瓦本体には防水性がないため、塗装のコーティングが剥がれた状態が長く続くと
水💧が染み込むことがあります。そのため、ほかの瓦よりもモニエル瓦はカビやコケが発生しやすくなります。
2.金属瓦と比べて重い
モニエル瓦は主成分がセメントのため重い屋根材です。
金属屋根の重さは1平方メートルあたり約5キログラムです。
一方で、モニエル瓦は1平方メートルあたり約43キログラムと、8倍もの重さがあります。
最後に2点、モニエル瓦についての豆知識をご紹介しておきます。
最初の1点目は、型の種類です。以下の4つに分類されます。
🎶和型
和型は、波を打ったような自然なカーブをしています。湾曲している部分が通気性を確保し、
雨や雪もうまく滑らせてくれます。また、空気の層を作ることによって、
外気温が伝わりにくくなっています。
🎶洋型
洋型は立体的な形をしています。和風よりも洋風の家🏡に適しているため近年の住宅でよく使われています。
🎶平型
平型は凹凸の少ない形状をしています。屋根が広く見えるのも特徴の1つです。
和風建築だけでなく、洋風建築にも使われることが多いデザイン🎨です。
🎶S型
S型は南欧風の大きく波打った形状をしています。陰影が美しいデザインで、通気性と断熱性に優れています。
・・・それぞれ、デザインは違いますが、瓦そのものの性能は変わりません。
デザイン性があり色彩🎨も豊富で洋風と和風どちらでも合うことから、
屋根にこだわりたい方に是非おすすめです。
2点目ですが、モニエル瓦はセメント瓦と非常によく似ており、区別が付きにくい👀点について、
ここで違いについて載せておきますのでご参考になさってください🏡
上の写真のように側面(断面)を見比べてみると良く分かります。
瓦の横から見る👀必要があるため、屋根を上から見ただけではほとんど違いが分からないのですね😊
いかがだったでしょうか?
モニエル瓦、初めて耳にしたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
お洒落✨なイメージの瓦ですが、そのイメージを保つためにもやはり塗装などお手入れが必要ですね。
今回のブログが参考になってくださると嬉しいです
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