📖 用語集【10】 l クリーンペイント
2023.02.12 (Sun) 更新
プライマー
プライマー(primer)は”primary(最初の)”という英語に由来する言葉で、「最初に塗る塗料」のことを指します。最初に塗るということは、塗装する下地に直接塗布する塗料であることを意味します。プライマーの上に塗料を塗り重ねていくため、「下塗り塗料」ともほぼ同義で用いられています。プライマーという言葉自体にはそれ以上の意味はないのですが、プライマーは下地と、その次に塗装する塗料と接触する塗料ですので、通常は様々な機能が付加されています。下地との接着機能を持っているものは接着プライマーと呼ばれており、シーラーとも呼ばれています。また、金属を塗装する際は防錆機能を持った防錆プライマーを使用するのが一般的です。
プライマーは塗装する上で非常に重要な役割を果たしており、外壁塗装の際などは下地の状況や上塗りする塗料に合わせて適切なプライマーを使用しないと、塗装後の塗膜の早期劣化や剥離の原因となります。
養生
養生とは、工事中、塗装面以外の部分や既に仕上がっている部分を傷つけたり塗料がかかったりしないように、シートやマスキングテープなどで覆うことを指します。マスキングと同様の意味で用いられることもあります。
養生は塗装面以外の面を保護するだけではなく、綺麗な仕上がりを実現する上でもとても重要な作業で、塗装する前に確実に施しておく必要があります。また、塗装後は塗装が乾ききる前にきれいに養生を外す必要があります。塗料が乾いてしまうと、養生を外した際に塗料が一緒に剥がれ落ちてしまうことがあるためです。
マスキング
マスキングとは、塗装をする際に、塗料の付着を防ぐ部分を覆うことを指します。マスキングにより塗料の飛散を防ぎ、塗装後のきれいな仕上がりを実現します。一見地味な作業に思えますが、塗装職人の丁寧さが問われる作業となります。
希釈
薬品や溶剤などの”溶液濃度を下げる”ために、溶媒等(その他の液体)を追加して調整する事を「希釈(きしゃく)」と呼びます。
塗料では”水性の場合は主に水で希釈”、”溶剤系の場合は塗料用シンナー”が希釈に使用されます。塗料別に決められた希釈率があるので誤った希釈をしてしまうと、塗料の本来の性能が発揮されず、性能低下や塗装不良を起こす原因にも繋がります。
塗膜
塗装を施した外壁などの塗装面に、その塗料によって形成される”皮膜”の事です。塗膜の役割としては、色彩、艶、模様などの「美観」と、遮熱や撥水効果を付加する「機能」、そして最も重要な外壁などを守る目的の「保護」があります。
保護機能が低いと外壁や基礎にダメージを与えて、住宅を悪くする原因に繋がります。塗り替え工事の目的は住宅の見た目の雰囲気を変えるというよりも、保護機能の回復の方が重要になります。
※Google調べ