📖 用語集【7】 l クリーンペイント
2023.02.05 (Sun) 更新
縁切り
縁切りとは、屋根材が重なり合う部分にたまってしまった余分な塗料を取り除く作業のことを指します。縁切りをしないと、屋根材の中に侵入した雨水などが逃げ場を失い、雨漏りや腐食の原因となることもあります。縁切りは屋根材の排水性と通気性を高める上でとても重要な役割を果たします。
縁切りの方法としては、カッターナイフなどで縦の合わせ目の塗膜に切り込みを入れたり、皮すき等をで塗膜をはがすなどの方法もありますが、これらの方法ではせっかく縁切りをしてもまたすぐ塗膜が接着してしまったり、縁切りの作業中に塗装した塗膜を傷つけてしまうこともあります。
他の方法としては、タスペーサーを利用した方法があります。タスペーサーを屋根材の間に挟み込んでおき、そのうえで塗装をすることで、塗り替え時に塗料が接着するのを防ぐことができます。
高圧洗浄
高圧洗浄とは、塗装をする前に、外壁や屋根の塗装面に付着しているカビや汚れ、藻や苔などを高圧の水流によって洗い流す作業のことを指します。他にも、チョーキングが激しい外壁の場合は事前にチョーキングの粉を洗い流しておくことも大事です。
高圧洗浄には一般的にガソリンエンジン式の高圧洗浄機を使用します。塗料を塗布する前にしっかりと高圧洗浄をして塗装面をきれいにしておかないと、塗料の接着度が低くなり、塗装が剥がれる原因となります。そのため、高圧洗浄は塗装においてとても重要な役割を果たしています。
外壁の常態によっては既にカビの根が旧塗膜の内部まで深く入り込んでしまっており、高圧洗浄では取り切れないケースもありますが、下地がデリケートな素材の場合は無理にカビを取ろうとすると塗膜がはがれたり、削れたりしてしまうこともあるため、高圧洗浄をする際の水圧には注意が必要です。 なお、金属などの錆びなどは高圧洗浄では落とせないので。別途ケレン作業などが必要となります。
ケレン
ケレンとは、塗装工事をする際に、塗装をする前に塗装面の汚れや錆、旧塗膜などを落としたり、錆びていなくても塗料の密着性を高めるためにあえて表面に傷をつける作業のことを指します。もともとは英語の「clean」を語源としています。
汚れや錆は塗料を素材に密着させるためには事前に取り除いておく必要がありますし、また表面がツルツルとした素材の場合は塗装面にあえて凸凹の傷をつけることで塗料の密着性を高める必要があります。
特に、鉄部に塗装をする場合などはケレン作業が非常に重要となります。ケレン作業を十分にしないまま塗装をしてしまうと、またすぐに錆が発生したり、塗料がはげ落ちてしまう原因になります。反対にケレン作業をしっかりと行えば、仕上がりも美しく、塗膜の寿命も大きく伸ばすことができます。
※Google調べ