📖 用語集【6】 l クリーンペイント
2023.01.29 (Sun) 更新
FRP防水
FRPとは”Fiber Reinforced Plastics”の略で、ガラス繊維などの繊維をプラスチックの中に入れて、強度を高めた複合材料のことを指します。プラスチックは軽量ではあるものの、弾性率が低いため、構造用の材料としてはあまり適していません。そこでプラスチックにガラス繊維のように弾性率の高い材料を加えることで、軽量かつ高強度という素材を実現しています。
FRPは強度や耐水性・成形性に優れているため、船舶や水槽、自動車、屋根材など幅広い場所で使用されています。
FRP防水とは、この強度が高く耐久性に優れているFRPを防水の分野に応用した防水工法で、液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混合し、この混合物をガラス繊維などの補強材と組み合わせて一体化した塗膜防水工法となります。
FRP防水は継ぎ目がないシームレスな防水層が実現でき、高い防水性能を発揮します。
また、FRP防水は軽量でありながら強度が高く耐久性に優れているため、屋上の防水として適用する場合、防水層の上にトップコート仕上げを行うだけで歩行が可能となります。
そして、FRP防水は歩行が可能であるというだけではなく樹脂の硬化速度が速く、1日で全ての工程を完了させることもできるという特長もあるため、木造住宅のバルコニーなどの防水にもよく利用されています。
他にも、屋上駐車場、屋上緑化、工場床、集合住宅ベランダ、水槽やプールなど幅広い場所でFRP防水が施されています。
スレート
スレートとは、粘板岩を薄い板状に加工したもので、一般に屋根葺き材として広く使用されています。元々は、天然の粘板岩を素材とする天然スレートが使用されていましたが、天然スレートは高価なため、石綿とセメントを書こうした人工のスレートとなる「石綿スレート」が広く普及しました。
しかし、石綿スレートもアスベスト問題など健康に与える影響が取りざたされるようになったことで最近では減ってきており、現在では石綿を使用しない無石綿スレートが主流となっています。無石綿スレートは「化粧スレート」などと呼ばれています。
スレートのメリットは、瓦よりも軽量かつ安価で施工もしやすい上、耐候性、耐久性に優れているという点にあります。
毛細管現象
液体の入っている容器にパイプ状などの管を入れると、表面張力により水面よりも液体が持ち揚げられます。これは管内部への密着力の高さにより起こる現象です。管の径が細い程、吸い上げられる液体の高さが変化します。
管だけでなく繊維などでも同様の現象が起き、植物の根が水分を吸い上げられるのもこの原理によるものです。水の入ったバケツに雑巾を掛けておくと、雑巾を伝って床に水が滴り落ちるのも毛細管現象の表面張力により起きます。
塗り替え工事の際、スレート屋根に塗装を施した場合に、屋根材同士の隙間を塗料が塞いでしまうことがあります。その隙間を塞いだ塗料が雨水を吸い上げて屋根内部に浸入させてしまうことがあります。
これも毛細管現象によるもので雨漏りの原因にも繋がります。対策としてスレート屋根へ「縁切り」を行うか、タスペーサーを取り付けるなどして防止します。
※Google調べ